【#1】対カットマン戦のフィジカルの話~筋肉の疲労について考えてみる~
カットマンとの試合において……
前半ではパワードライブやスマッシュがバンバン決まって1、2セット目を先取。
しかし後半バテてしまって逆転された……
という経験は、誰でも持っているのではないでしょうか?
この時、体の中では何が起こっているのでしょう?
また、カットマンはなぜバテないのでしょうか?
今日は、カットマンに勝つために「筋肉の仕組み」を勉強してみた!というお話です。
(そんなこと言ってるけど、僕はカットマンです。自分の首を自ら絞めていくスタイルwww)
たぶん長くなるので、分割してお送りしたいと思います。
今日はその第1回目です。
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【きっかけは身近な疑問】
僕がこの事について考えるようになったのは、もちろん僕自身、カットマンとの試合で冒頭のような経験をしたから、というのもありますが、それ以外にも理由があります。
ビルの階段を上るとき、2階までは普通に上れたのに、3階になると急に足が重くなり、4階になるとハァハァ(;´Д`)……
息が上がる〰️( *゚A゚)
そして足どりはさらに重くなりますよね。
また、ジョギングをすると、最初の50mを走ったところでふくらはぎがカチカチに…
しかし、我慢して走っているといつの間にか普通に走れるようになっている……
なぜだろう?
と思って、図書館で筋肉の仕組みについて調べたのが始まりです。
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【①フルパワー=ATP-CP系】
「DNS ZONE」というプロテインやサプリメント関係のサイトの中に、分かりやすい図があったので、見てみましょう。
また、サイト全体が見たい人はこちら↓
https://www.dnszone.jp/sp/nutrition_guide/1-3.php
図は、分かりやすく言うと、
・筋肉はATP(アデノシン3リン酸)がないと動かない
・ATPの供給方法は三通り。それらはそれぞれ、①ATP-CP系 ②乳酸系(または解糖系) ③有酸素系 と呼ばれる。
ということが書いてあります。
実は筋肉中に常時蓄えられているATPはものすごく少なく、フルパワーで1秒動くと、最初からあったATPは枯渇してしまいます。(この時、ATPはADP(アデノシン2リン酸)という物質に変化しています)
その時、一番早くATPを供給できるのが①のATP-CP系です。
筋肉中に蓄えられているCP(=PCr:クレアチンリン酸)は、ADPを素早くATPへと再合成し、エネルギーを発生させます。
しかし、CPの量にも限りがあり、フルパワーで動くと約8秒でこのCPも枯渇してしまいます。
…
えーと……
なんか、分かりやすく書けませんので(笑)
嫌になっちゃった人はこのへんは飛ばしてください。
ただ、この「フルパワーで8秒」に関連して、面白い話があります。
以下は、「スポーツの科学」http://sekatsu-kagaku.sub.jp/sports-science.htm
というサイトからの抜粋。
ところで、今や人類は、100 mを10秒以下のタイムで走りますが、100 m走の要点が、「後半にいかに失速せず最高速度を維持したままゴールできるか」ということであるのはご存知ですか?オリンピックに出場するような一流の100 m走選手でも、各地点での速度を分析すると、100 m走の後半では、必ず失速しているのです。ウサイン・ボルトやカール・ルイスのような一流選手は、後半でスピードが上がっているかのように見えますが、それは他の選手が彼らよりも相対的に失速しているからであって、決して速度が上がっているわけではありません。100 m走で減速するタイミングは、スタートしてから7~8秒後であり、これがATP-PCr系の限界なのです。(以上抜粋)
また、100m走の時のスピード変化についてのグラフがあったので載せておきます。
朝日新聞デジタルの記事ですが、今まで100m走で一番スピードが出ているのはゴール前だ、と思っていたのにそうではなくてホントにビックリしました。
しかし、ここで一つ疑問が浮かび上がります。
8秒でCPが枯渇した後、なぜ選手はすぐに倒れてしまわないのでしょうか?
それは①ATP-CP系以外のATPの供給方法として②乳酸系(解糖系)があるからです。
……
えー、今日のお話はここまでです。
次回はもちろん②乳酸系(解糖系)のお話です。③有酸素系の話は、たぶん卓球にあまり関係ないのでしないかも。
卓球の話に戻れるか心配ですね~(←他人事)
ではまた!( *・ω・)ノ
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