【#2】対カットマン戦のフィジカルの話。~筋肉の疲労について考える~
僕は、初対面の人が大学卒だったりすると、
「卒業論文のテーマは何でしたか?」
と聞いてみたりするのが好きです。
卒論に思い入れがある人は割と多くて、僕があまり明るくない分野の話を、何というか、「痒いところに手が届く」という感じで、楽しくお話ししてもらえたりします。
初歩的な質問にも面倒くさがらずに答えてもらえます。
また、ちょっと突っ込んだ質問にも、「よく聞いてくれた〰️(* >ω<)」といった顔で、素人にも解りやすく答えてくれます。
圧倒的知識を持っている分野については、他人に解りやすく話せるものなんですよね。
えー……その逆に……以下の記事は……( -д-)
よく勉強していない分野の話は、解りやすく話せない説〰️〰️(水曜日のダウンタウン風)
……を検証する企画です。(←嘘です)
では、……
全力疾走を8秒続けると、筋肉を動かす動力源ATPを再合成するのに必要なCPが無くなっちゃう……という話の続きです。
…
待って!
ブラウザバックしないで〰️(இдஇ; )
楽しく読めるように書くから〰️
(役に立つかどうかは解りません)
前回の話をまだ読んでいない方はこちら↓
【#1】対カットマン戦のフィジカルの話。~筋肉の疲労について考える~
https://narichin44.hatenablog.com/entry/2020/04/30/192318
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【乳酸が来る!】
100m走の選手のもう一つの動力源となっているのは、筋肉中や肝臓などに蓄えられているグリコーゲンと、その分解物質であるグルコース(=ブドウ糖)。
グリコーゲンからATPを生産する経路は「②乳酸系(=解糖系)」と呼ばれ、十分な時間と酸素がある条件下では、動力源が尽きるまで体を動かすことができます。
この経路があるおかげで、100m走の選手は80m地点を過ぎても倒れずに全力疾走することができるのですが、一つ問題が。
短時間で大出力を得ようとすると、
「乳酸」
が発生してしまうのです。
乳酸は、実は十分な時間と酸素があれば、再び動力源として活躍してくれるのですが、短時間で激しい動きをしているうちは溜まっていく一方。
そして、乳酸が溜まるにつれて筋肉の能力は低下していき、筋肉の0.3%相当量になると、なんと筋肉は動かなくなってしまいます。
フルパワーで動くとき、筋肉が動かなくなるまでの時間は30秒ほど。
つまり……
100mは全力疾走できても、400m走という種目においては、その全てを全力疾走することは出来ないことになります。(400mの世界記録は43秒03)
ペース配分を考えずに全力疾走すれば、必ず300m過ぎに大失速するということですね。
(このへんの詳しいことは、陸上競技系のサイトをご覧ください←丸投げ)
……と、ここまでが「②乳酸系(解糖系)」のザックリとした説明になります。
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【CPの消費と回復】
長々と、陸上競技の短距離走を例にしながらエネルギー供給の話をしてきましたが……
卓球、特にドライブマンとカットマンの試合の場合、短距離走とは違う点がいくつかあります。(←アタリマエダケド…)
一つ目の違いは、卓球ではポイント間と、セット間に少し休息があることです。(これを「間欠的運動」と呼ぶそうです。)
この休息の間、消費してしまったCPはどのくらい回復しているのでしょう?
「無酸素性トレーニング」
https://userweb.pep.ne.jp/mikami1/sports_musanso.htm
というサイトには、
2~3分で疲労困憊してしまう運動の後には筋中のクレアチンリン酸はほぼ全部なくなってしまうが、1分で安静時の約30%、3分後には約90%まで回復することがわかっている。
と書かれています。
「3分で90%」
と聞くと、回復速度は結構早いような気もしますが、卓球においては、ポイント間では10秒~20秒。セット間においても1分しかありません。
つまり、卓球において……
もし途中で筋肉中のエネルギー源が尽きた(以後これを「ガス欠」と呼ぶことにします)とすれば、それ以降は、戦い方を変えない限りほぼ回復できないまま試合をしなければいけないことになります。
では、ドライブマンとカットマン、
ガス欠になりやすいのはどちらかというと……
……
それぞれ色々なタイプがいますから、一概には言えません。(←おい!)
しかし、少なくとも、攻撃少なめのカットマンの筋肉中には、試合の後半になっても十分にエネルギー源が残っていると思われます。何故かというと……
……
というわけで、今日のお話はここまでです。
なんか、眠れないときに読むと良さげな記事が上手く書けた気がします。(←おい!)
ではまた!( *・ω・)ノ
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【補足説明と参考サイト】
ここから先は割とどうでもいい話を書きますので、読むのが面倒な方は次の記事へGO!( ´∀` )b
記事のタイトルに「疲労」という二文字が入っていますが、本文中には、参考サイトの抜粋部分を除けば、「疲労」という言葉は使われていません。
それは、「疲労とは何か」について、僕が全然解っていないからです。
ここでいう「疲労」は、いわゆる次の日まで残るような筋肉の疲労とも違うし、もちろん過労死に結び付くような疲労とも違います。
何だか、「ガス欠で肩が(あるいは脚が)動かない」ことと「疲労」を同義に考えていいかどうかが分からないんですよね( -д-)
ちなみに、次の日まで残る疲労は、単に筋肉その他の組織が傷ついているということらしいです。
あと、昔は「乳酸が疲労物質である」と言われていましたが、近年ではそれは間違いだというのが定説らしいです。
しかし、個人的感想としては「疲労物質=乳酸でいいんじゃないの?」という気がします。(←ちょっと乱暴)
階段を上ってて脚がしんどくなったり、ジョギングのスタート後300mくらいでふくらはぎがカチカチになったりするのは、やっぱり乳酸が溜まってるからだと思うんですよね~(´⊂_`;)
で、乳酸がある程度溜まると、乳酸系(解糖系)のサイクルが動き出す、と。
そこに少しタイムラグがあるので、階段で脚がしんどくなったり、ジョギングふくらはぎカチカチ現象が起こるのではないかなと思っています。
あ、前回の記事でふくらはぎがカチカチになるのを50mと書きましたが、この前走ったらそんなに早くありませんでした。
300mぐらいでかなり固くなり、1kmぐらいで楽になる感じでした。
たぶん個人差はあると思いますけどね。
前回と今回の記事の参考サイトは以下の通りです。
興味のある方はクリック!
スポーツの科学
https://laurel-note.blogspot.com/2018/09/atp-toha.html?m=1#oma
Laurel note
【キャラ化】解糖系をわかりやすく解説!
https://laurel-note.blogspot.com/2018/10/kaitoukei.html
【キャラ化】ATPとは?わかりやすく解説!(ATP入門)
https://laurel-note.blogspot.com/2018/09/atp-toha.html?m=1#oma
理系トレーナーが運動で世界を救う
筋疲労の原因
https://bbll191013.hatenablog.com/entry/2019/11/03/215359
高校 生物 解糖系(呼吸の第一ステップ)
https://youtu.be/Iv3Hga5J3p0
コンビニ店員 人間関係とお金を語る
「『代謝』『解糖系』とは?」を簡単に分かりやすく解説っ♡【理論】
https://asentoblog.com/metabolism-and-glycolysis
Wikipedia 解糖系
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E8%A7%A3%E7%B3%96%E7%B3%BB
無酸素性トレーニング
https://userweb.pep.ne.jp/mikami1/sports_musanso.htm
Wikipedia 有酸素運動
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%89%E9%85%B8%E7%B4%A0%E9%81%8B%E5%8B%95